2019/06/30
戸建住宅 外部騒音
こんにちは!
防音・音響工事 全国対応のリブテックです。
今回は、防音室のご相談ではなく、建築会社の言葉を信じて新築を建てた住宅でのトラブルをご紹介します。
建築業界というのは意外にもいい加減なことが多いように思います。
失敗してからでは遅い!これ以上 不幸な人が増えないように防波堤として
防音工事講座では失敗から学ぶ 失敗しない防音工事を発信していきます。
決め手は建築会社の「大丈夫ですよ」の一言
線路横の土地に新築で住宅を建てられたお客様のお話です。弊社へは電話でご相談頂き、まず計測と現地調査へ伺いました。
購入前に電車の音に不安があり、建築会社に相談したそうですが「大丈夫ですよ」ということで購入されたようです。
電車の音を止めるため、リビングや寝室のみ防音室にしようか検討されてみえました。
防音工事でもですが、素人(お客様)とプロ(建築側)ということで信用してしまうケースが多くみられます。
「大丈夫」の根拠をできれば書面など残るもので明確にするべきです。
簡易検査の結果、室外では88.9dBと室内でも88.8dB、電車の音が床を揺らすかなりの振動を体感しました。
騒音は低音よりの音と感じました。
通勤などの時間帯ではかなりの本数、通常の時間帯でも5分~10分に1本は走る電車の音にかなり悩まされている様子でした。
苦渋の結果、新築を手放す覚悟
その半年後、再度ご連絡が入りました。いろいろ検討した結果 家を手放す方向に進んでいるそうです。
弁護士を立てて示談交渉をするため、しっかりと遮音測定をしてほしいという依頼でした。
遮音測定の結果、屋外98dB、屋内84.5dBで 9.5dBの減衰しか見られませんでした。
遮音性能がDr-10~15dBということです。
毎日、始発から終電までずっと耐えなければならない音となると非常に辛いと思います。
示談も決裂、裁判に発展
示談交渉の際、相手方は自身に問題はなく、防音・防振は依頼されていないから知らない の一点張り・・・
買取には応じるが、ローン残高を500万円も下回る提案だったそう。
全く歩みよる態度も見受けられないため裁判に発展することに。
口約束や形に残らない言葉は後になってしまうとどうにもなりませんが、
土地から紹介しているにもかかわらず、知らないの一点張りには非常に無責任だと感じました。
外部からの騒音をとめることは安易ではない
建物に入る音の種類として500Hz以上の高音の場合は隙間などから入ります。
窓を2重にしたり部分的な補強ではなかなか音を抑えることが難しいです。
また、国道からのトラックなどによる重低音は隙間ではなく直接、壁や基礎に振動を与えます。
これを防ぐには壁・天井をより比重の重いものにするしか防げません。
外部からの騒音対策で部分的に補強できないかとご相談を頂きますが、部分的では不可です。
かといって、住宅全てを防音工事することは現実的ではありません。
まずは、購入時に不安に思うことはしっかり形に残るもので確認を行い、納得の上で購入するべきです。
住んでみないと分からないこともありますが、一生に一度の買い物ですので慎重に!(K.S)
音に関する工事はデリケートな工事です。失敗を繰り返さない為にも、お客様をはじめ施工する業者も気をつけて下さい。
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