2021/10/10
マンション バンド防音工事
こんにちは!
防音・音響工事 全国対応のリブテックです。
今回は、マンションにドラム室をつくる!をテーマに注意事項などをお話します。
「防音工事を行ったのに満足した演奏ができない。。。」
このようなご相談が異常に増えています。
失敗してからでは遅い!これ以上 不幸な人が増えないように防波堤として
防音工事講座では失敗しない防音工事を発信していきます。
マンションにドラム室は不可!ドラム・エレキベースの低音がクレームにつながる!!
結論から申し上げて、マンションでのドラム・エレキベースなどのバンド演奏は弊社の考えでは不可です。
簡単にできる!という業者がいると耳にしたこともありますが、、、必ずクレームにつながります。お気をつけ下さい。
ドラムやエレキベースの低音による振動(固体音)を抑えることは安易ではないです。
弊社でもなんとかマンションにドラム室を。。。と試行錯誤を重ねてきました。
ボールなどの実験も行いましたがどれも効果がありませんでした。
マンションにドラム室はやめて頂くことが現実です。
RC構造であれば遮音性能がいい!?
RC造であれば遮音性能がいいと思われているお客様は結構いらっしゃいますが。。。
それは大きな間違いです!!
そうであればマンションでの防音工事をする必要がなくなります。
実際に20cmのコンクリートを金づちでコンコンと叩いてみると、コンクリート全体に響きます。
マンション9階でピアノを弾いていたところ、14階から苦情がきたという案件も実際にありました。
最近ではご自宅でお仕事される方も増え、上階からの子供の足音や生活音に悩まれる方からのご相談も増えています。
マンションのような集合住宅では生活音などは仕方がないよね。とおっしゃる方もいらっしゃいますが、
ドラムや楽器の演奏音は問題となり、必ずクレームになります。
集合住宅でのドラム室がNGの理由は「固体音」
音の種類として話し声やテレビの音、楽器の音色などの振動が空気を伝わり聞こえてくる「空気音」と
子供の足音、扉の開閉音や洗濯機の音、床に物を落とした音などの振動が床や壁などの固体に伝わり聞こえてくる「固体音」があります。
また500Hz以上の高音は窓などの隙間から伝わり、重低音による振動は直接 基礎や壁に伝わります。
「空気音」は高音と同じように窓や建物の隙間などから、「固体音」は低音と同じように基礎や床、壁などを伝わります。
ピアノやドラムは、空気音と固体音のどちらも発生する楽器になりますが、ピアノに比べてドラムの低音の威力は凄まじい物になります。
ゆえにマンションなどの集合住宅では躯体となるコンクリートがつながっているので「固体音」が隣戸へ伝わりクレームとなることが多くみられます。
安心して使えるドラム室をつくるには、戸建住宅でも1階のお部屋で浮き床コンクリート仕様、窓は無し
マンションにドラム室を、、、というご相談には基本的に不可です。とお伝えしています。
戸建住宅にドラム室をつくる場合でも条件として1階のお部屋で窓は無し、床をコンクリート仕様で計画をします。
弊社防音室はお部屋の中に浮き構造のお部屋をつくるという工法ですが、唯一触れる部分が浮き床の下地です。
ゆえに階下への遮音が1番の弱点になります。
例えば、マンションの1階や地下などの下にお部屋がないという好条件がそろった物件では実現可能になるかもしれません。
ただ限られた空間ですので天井高が確保できないなど問題が多くなります。
天井が低いお部屋では圧迫感もあり、音響面でもあまりいいものになりません。
せっかくお金をかけてつくられるのであれば、遮音性能はもちろんですが音響面でも妥協してほしくないです。。
失敗のない計画で進めて下さい。(R.A)
防音工事はデリケートな工事です。失敗を繰り返さない為にも、お客様をはじめ施工する業者も気をつけて下さい。
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