2026/08/25
お役立ち情報
ピアノやドラムなど、楽器を思う存分演奏できる防音室は、決して安い買い物では
ありません。本格的な防音工事は、基本的に数百万円単位の投資になる工事
です。もし「数十万円で防音室ができます」という業者に出会った場合は、防音に
必要な工程や材料が省略されている可能性が⾼く、むしろ疑ってかかるべきといえ
ます。それにもかかわらず、業者選びを誤ってしまうと「音が漏れてしまい、思うよう
に演奏できない」「近隣からクレームが来てしまった」という、費⽤⾯・精神⾯の両
方で大きなダメージを負う結果になりかねません。
私たちリブテックには、10数年以上前から⼀貫して、「他社で防音リフォームをした
のに音が漏れる」「大⼿楽器メーカーの防音室を導⼊したのに近隣からクレームが
来た」というご相談が数多く寄せられてきました。そして近年、特に増えているのが
「⼀般的なリフォーム会社が施工した防音室」に関するご相談です。このブログで
は、同じ失敗を繰り返してほしくないという思いから、防音業者を探す段階で⾒つ
けやすく、かつ実際に役⽴つ注意点を、実際のご相談事例を踏まえてお伝えしま
す。
よくある失敗パターン︓3つのケース
ご相談内容を分析すると、防音室のトラブルには大きく3つのパターンがあります。
⼀つ目は、防音の専門知識が⼗分でない業者による施工です。ピアノやドラ
ムを演奏すると隣室や下階にはっきり音が聞こえてしまい、「多少は仕方ない」と説
明されていた範囲を超えて漏れているケースが多く⾒られます。原因の多くは、壁・
床・天井の遮音設計が不十分であること、振動によって伝わる音(固体伝搬
音)への対策が不⾜していること、そしてドアや換気⼝といった開⼝部の処理が
甘いことにあります。
二つ目は、大手楽器メーカーが提供するユニット型(規格型)防音室を導入
したケースです。ユニット型防音室は⼿軽に導⼊できる、引っ越し時に移設しやす
いといったメリットがありますが、そこに表示されている遮音性能はあくまで製品カタ
ログ上の数値です。実際の遮音効果は、建物の構造、設置方法、周囲の部屋
との関係によって大きく変わります。マンションの床に直置きした場合、ユニット内の
振動がそのまま床スラブに伝わり、階下に音が響いてしまうといった事例も少なくあ
りません。
三つ目は、近年特に増えている、⼀般的な内装・リフォーム業者による防音⼯
事です。キッチンや内装のリフォームを本業とする会社が「防音リフォームもできま
す」として参⼊するケースが目⽴っています。この背景には、異業種からでも防音
工事に参⼊しやすいとうたうビジネスセミナーなどの影響もあると考えられます。結
果として、建築の施工技術はあっても音響設計の知識が不十分なまま防音工事
を⼿掛ける業者が増え、トラブルに発展しているケースが⾒受けられます。
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